2016年もあとわずか。ミッドタウン内でも楽しいイベントが目白押し。
寒い日でも心はわくわく、ほかほかしている今日この頃。
館内巡回中にこのような可愛らしいアイテムを発見!
「ノアの方舟」(41,040円(税込))
ノア夫婦とそれぞれつがいの動物たち。船には乗り降りするための板もかけられており、屋根の上には鳩が。
細部までとても丁寧に作られた木彫りのミニチュアです。
こちらを見つけたのは、ヨーロッパの美しい木製玩具やぬいぐるみなど、子どもの心を育むだけでなく、大人も魅了する品々を取り揃える「アトリエ ニキティキ(ガレリア3F)」。
今回はこの「ノアの方舟」を作っているドイツの「クリスチアン・ヴェルナー工房」について、スタッフの方にお話を伺いました。
玩具発祥の地と言われるドイツ。18世紀から玩具作りが育まれてきたドイツ東部のエルツ山地、その中でも世界的に有名なザイフェンで、父のヴァルター・ヴェルナーが工房を創設したのは1957年。この地の歴史的文化遺産を守っていく使命があると考え、昔ながらの手作り、手描きにこだわってミニチュアの制作に精魂を込めました。
現在は息子のクリスチアンをはじめとする3兄弟が父親の意思を引き継ぎ、「木」という共通の素材を使い、伝統的な玩具を土台にしながらも、それぞれの工房で各々の個性を生かした三人三様の玩具作りを行っています。
そこで、見せていただいたのがこちら。なんだか分かりますか?
「クリスチアン・ヴェルナー工房」で商品になる前の途中段階の木片で、本来は円形のものを、分かりやすくするためにカットされています。
断面がこちら。
「豚」ですね!
実は上の「ノアの方舟」の動物たちも、小さく切り取った木からひとつひとつ削り出すのではないのです。
輪切りにされた木をろくろで回転させながら刃物で溝や切れ目を入れていき「つながった状態のままの動物のシルエット」を掘り出し、あとは金太郎飴のように均等に薄くカットすると、動物があらわれるという、驚くような技術なのです。
印など付けず、長年の勘と技のみで木に刃物を入れていくのだそう。
日本ではこけしやお椀作りで見られるようなろくろ細工を発展させたこの匠の技は、「ライフェンドレーエン技法」といい、この技を持つ職人はほんの一握り。
一つの輪から切り出された動物たちは、その後、更にカッターややすりで形を整えられ、丁寧な手描き模様が施されていきます。
まずは見た目の可愛らしさに惹かれて足を止めたアイテムですが、得も言われぬぬくもりと芯の強さを感じたのは、そういった技術と手作業に裏付けされたものかもしれません。
ディスプレイ棚には、干支の動物たちが勢ぞろい。
「わっぱ入り干支セット」(13,824円(税込))
こんなに小さい・・。
日本からのオーダーに答え、特別に作ったもの。
来年の干支は・・・鶏!ということで、鶏さんたちも後ろに控えています。
「おんどり(大)白」(1羽 972円(税込))
「めんどり(大)白」(1羽 864円(税込))
ふとスタッフの方の耳元に目をやると、小さなお人形が揺れているのに気づきました。
クリスマスツリーのオーナメントとして販売している「ミニハンペルマン(972円(税込))」に金具を通してピアスとして使っていらっしゃるとのこと! 可愛らしいです。
様々な楽しみ方があるのですね。
年末に向け、慌ただしくも楽しいこの季節。
素敵なアイテムにふれ、心をほっこりさせに、ぜひ皆様もお越しになってはいかがでしょうか。
アトリエ ニキティキ(ガレリア3F)
http://www.tokyo-midtown.com/jp/shop-restaurants/interior-design/SOP0000319/