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- サントリー美術館 -

東京ミッドタウン・コンシェルジュのブログです。日頃お客様と接するなかで感じた心あたたまるお話や商品、イベントなどの紹介を綴ってまいります。ぜひご期待ください。

Tokyo Midtown

2017年02月23日
ぬくもりの空間でコレクターのまなざしを愉しむ
- サントリー美術館 -

皆様、こんにちは。

ミッドタウン・コンシェルジュです。


今日はサントリー美術館(ガレリア3F)で開催中の『サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス』を見学に参りました。

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1961年11月20日に東京・丸の内のパレスビル内に開館し、2007年3月30日に六本木に移転・開館したサントリー美術館。今展は、まもなく10周年を迎えるに先立ち、近年コレクションに加わった陶磁器とガラスのコレクション、あわせて約200件を初めて一括公開するお披露目展覧会です。

まさに

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です。


展示は2部構成。

第1部(4F 第1展示室)は、日本にアール・ヌーヴォーのガラス芸術等を紹介する一方で、各国の幅広い美術工芸品を蒐集された美術商・野依利之(のよりとしゆき)氏による陶磁器コレクション。

18世紀のデルフトウエアやマヨルカ陶器、またガラス芸術の巨匠エミール・ガレの陶器などが並びます。特に、デルフトウェアの種類の多さは圧巻。非常に珍しく、貴重なものです。

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第2部(美術館内3F 第3展示室)は、信楽をはじめとする焼き締めで侘びた風情と華やかな明るさが共存する「明寂」という独自の美意識を打ち立てた陶芸家で、幼少期から骨董に精通した実業家の父の元で審美眼を養った辻清明(つじせいめい)氏(1927-2008)による世界のガラス器です。

古代ローマからオリエント・中国・ヨーロッパそして日本と、時代と地域を超えたガラスの多彩な魅力と、辻氏自身によるガラス作品も併せてご覧いただけます。

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辻氏は私が学生だったころに知り、やきものの知識や考え方などについて、非常に影響を受けた陶芸家です。このようなかたちで再会させてもらえるとは。ご縁を感じながら入館。


普段は凛とした空気感に気持ちを高揚させて展示の世界に入っていくのですが・・・。

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今回はいつもとは少しだけ違う、アットホームな柔らかい雰囲気を感じます。まるで知人の家に招かれたような、優しい空気が流れている・・・。


コレクターのお二人が本業からは少し離れ、「自身の気持ちに従って」収集された磁器とガラスの数々。実際に来客のおもてなしに使われていたものも展示されているとか。

担当学芸員さん曰く、「美術館・博物館が研究対象として蒐集する方針とは異なり、本当に自分が気に入ったものを手元に置いておきたいという想いで集められ、日々の生活の中で愛でられてきたコレクション。調べていくうちに『歴史的背景』など学芸員としての新たな発見をしつつ、まずは『どんな想いで集めていったか』を大切に、会場を構成した」とのこと。

お二人のまなざしの優しさが会場に感じられるのは、そのせいかもしれません。


そして、思わず涙が出そうになったのがこちら。

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4Fと3Fをつなぐ第二展示室に、これまでのサントリー美術館の歴史と、六本木に移転後に開催した企画展のポスターをアレンジした垂れ幕が下がっています。

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ポスターと共に、10年間の様々な思い出がよみがえります。

こちらの『水と生きる』展は、六本木での開館初年の2007年に開催。「前期」「中期」「後期」と展示替えがあり、メインビジュアルにもなっているこの 円山応挙《青柳瀑布図》は「後期」のみの展示でした。

中期の展示期間中に来館されたあるお客様は、お目当てにしていた円山応挙の作品をご覧いただけない期間であることが分かり非常にがっかりされ、そのままお帰りになろうとしていました。ところが、中期展示作品の素晴らしさを一生懸命お伝えしたところ、「あなたがそこまで言うなら」とご入館され、お帰りの際にはわざわざカウンターにお立ち寄りになり「行って良かった。とても楽しかった。後期展示期間にもまた来ます。」とのお言葉をお伝えくださいました。

がっかりされたお客様にお喜びいただけほっとしたこと、そして展覧会の素晴らしさを感じていただけた感激を、昨日のことのように思い出します。


「生活の中の美」を基本テーマとし、「ひとりでも多くの方に愉しんで頂くため」活動を続けているサントリー美術館。次回からスタートする「六本木開館10周年記念展覧会」の前に、その「プロローグ」として非常に相応しく、大切な展示会と言えるでしょう。


今回の企画展は、写真撮影が可能です。

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美術館の中に流れるぬくもりに包まれながら、お気に入りの器を写真におさめてみてはいかがでしょうか。



まもなく10周年を迎えるサントリー美術館、東京ミッドタウンに是非お越しください。

お待ちしております!



サントリー美術館 (ガレリア3F)

「サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス」

【開催日時】

2017年1月25日(水)~3月12日(日)

10:00~18:00 ※金・土は20:00まで開館

※いずれも入館は閉館の30分前まで

※shop×cafeは会期中無休

【休館日】

火曜日※3月7日(火)は開館

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